ネットショップ運営代行・立ち上げ支援のソノサキニンの本木です。早速ですが、楽天市場に出店したけど、なかなか売上が上がらないけど、どうしたらいいか?お悩みではないでしょうか。そんな時にまず考えるのが、「広告」ですよね。今回は、楽天市場でRPP広告を使って売上アップする方法について、入門編として、まず「広告」について考えてみましょう。
この記事は入門編です。
「広告を出したら売れるの?」
「RPP広告とは何?」
「楽天の広告と外部の広告の違いとは?」
など、そもそも楽天市場で広告を使って売上を上げるための事前の基礎知識について紹介します。RPP広告の具体的なやり方については、次回で紹介したいと思います。
目次
そもそも広告を使う目的とは?
「売上を上げたいから広告を使う」。これ正しくは、「商品を見る人(アクセス人数)をもっと増やして、売上を上げるために広告を使う」です。まず、そもそもとして、「広告=売上が上がる」に思考になっていると、短期的な結果だけで判断してしまうため、結果失敗してしまいます。
では、そもそも広告を使う目的とは何なのか?楽天に出店したばかりのショップの商品は、検索順位もかなり下の方になっているかと思います。
以前も書いたように、検索結果1ページ目に表示されていないのは、お客さんに見つけてもらえないので、商品が存在していないのと同じ、という話を書きました。
例えば、検索型広告(詳しくは後述)のように、検索順位の上位に表示されるために、広告を使って、商品を見る人(アクセス人数)をもっと増やす。これが広告を使う目的になります。
広告の効果(対価)は「売上」ではなく、あくまでも「アクセス人数」と考えましょう。そしたら、そもそも日々のアクセス人数の把握が必要になるよね、この広告を使ったらこれだけアクセス人数に増えた、というチェックが必要になるよね、広告の効果(対価)があった?なかった?という判断ができるということです。
楽天市場の広告と外部の広告の違いとは?
広告を出す意味はわかった、ではどんな広告がいいの?
まず、知ってほしいのが、楽天市場「内」の広告と外部の広告の違いです。
楽天に出店したとたん、いろいろな業者から営業電話がかかってきますよね。その中には、いわゆる広告の営業電話もあります。雑誌(オンライン雑誌も含む)広告、新聞広告、電車広告、インフルエンサーを使って広告出しませんか?など本当にいろいろです。ここでまず知ってほしいことは、楽天市場外に出される広告は、費用対効果の検証ができない(難しい)ということです。
もちろん、広告をかけたことで、いつもよりアクセス人数が上がったなどの検証はある程度できるかもしれませんが、その注文が外部の広告からのアクセス経由なのか、楽天市場内の検索でのアクセス経由なのか、わからないということです。
逆に楽天市場「内」で販売されている広告、例えば、RPP広告などは、広告経由のアクセス人数・売上などがわかるようになっており、費用対効果の検証がとてもしやすい仕組みになっています。検証ができることによって、売上計画やそれにかかる広告費の計画も出しやすくなります。
また、たとえ外部広告を使ってアクセスが急増したとしても、アクセスした顧客層がターゲットではない場合もあります。これは「クリックの質」が違うというんでしょうか、アクセスが多いのに、注文がほとんどないケースがこの場合はあてはまります。
なんにせよ、最初のうちは、外部の広告を使うのは、おすすめしません。
(なお、楽天市場内の広告をある程度使った前提での外部広告の検討は「アリ」です。ただ営業電話で紹介された広告はおすすめしません。)
楽天ECCから紹介された広告はいいの?
それなら、楽天市場「内」の広告なら、どれでもいい。というわけでもないです!
楽天に出店すると楽天市場のECCコンサルタントからこの広告買いませんか?的な電話がくると思いますが、まだ最初のうちは、断ることをおすすめします。
楽天ECCコンサルタントは、楽天市場内の広告の販売ノルマがあるからです。決して、店舗の売上を上げるためが第一ではないです(広告営業に関しては)。あくまでも、「広告を買ってくれそうな店舗」に電話してますからね。
※だからといって全て無下に扱うと、人間関係が構築できず、ショップにとっていい情報・提案を得られるチャンスを無くすので、協力できるところは協力しつつ、、、という付き合い方が必要です。
最初は「RPP広告」を使おう!
いろいろ言ってきましたが、楽天市場に出店して最初に使うべき広告は「RPP広告」です。
これは、いわゆる「検索連動型広告」になります。どういう広告かというと、ユーザーが楽天市場内で検索した際に、そのキーワードに連動して、検索結果一覧の画面に、自社の商品が表示される広告です。費用はその広告にユーザーがクリックする毎に課金される仕組みになっているので、表示されてもクリックされなければ、お金もかからない仕組みになっています。
このような検索連動型広告のメリットとしては、予算を自由にコントロールできる点です。例えば1ヶ月3万円以内に広告予算を抑えたいのであれば、3万以内に収まるように、システム側で自動で広告の表示をコントロールしてくれます(この精度すごいです)。つまり、お店の予算や販促スケジュールに合わせて、コストをコントロールできることになります。
デメリットとしては、キーワード毎にクリックされた時の広告単価(クリック単価)がバラバラであり、その単価は「入札」の仕組みで決められています。例えば、A社があるキーワードに1クリックあたり、50円の入札をしたとして、B社が同じキーワードに対して、30円であった場合、A社の方が、広告が表示される確率が高まり、結果、クリックされる回数も多くなります。なので、人気のキーワード(商材)ほど、単価が高くなってしまいます。(詳しくは別ブログ記事にて)
しかし、このようなデメリットもありつつも、予算に合わせて広告コストをコントロールできるメリットは大きいです。逆に雑誌広告などの旧来の広告はたとえ、効果がゼロだとしても、広告費を固定で決まっているので、とても使い勝手が悪い広告といえます。
そして、RPP広告のような検索型の広告のもう一つのメリットは、費用対効果を(一部制限はありますが)検証できる点です。既にお話した通り、検証ができることによって、売上計画やそれにかかる広告費の計画も出しやすくなります。
「ウチは大きな広告予算がかけられるほど余裕がないが、それでも売上を上げるために、広告を使いたい。だから、できる限り、意味のあるものにしたい」という場合は、RPP広告を使うことをおすすめします。
まとめ
今回は、楽天市場で広告を使って売上アップする方法について、入門編として、広告を使う目的や広告の種類、そして、楽天市場で最初にはじめる広告として「RPP広告」を紹介しました。楽天市場に出店すると、いろいろな広告の営業電話がかかってきて、言葉巧みに広告を売ってきますが、話に乗らないことをおすすめします。まずはRPP広告を使うことによって、自社のできる範囲での予算でコストコントロールしながら、かつ、検証もできる意味ある広告予算にしていきましょう。また次回はRPP広告の使い方等について、具体的に紹介したいと思います。
もし、「ちょっとRPP広告の設定画面見たけど難しそう。。。」「やりたいけど時間がない。。。」ということでしたら、当社で広告運用代行等も承っております。当社は、制作・運営代行~コンサルティングなど総合的なネットショップ支援やっております。単なる広告代行ではなく、お店全体の数字を見ながら、広告の予算設定やお店の改善点などもご提案できるECマーケティング会社になります。ぜひお気軽にご相談ください。
最後までお読み頂きありがとうございました。