前回は、実際にRPP広告を使いだした後に発生するであろう、よくある疑問や不明点などについて、その解決方法と合わせてご紹介しました。
今回の記事では、前回の補足として、RPP広告をより活用するために、クリック数を増やすための方法やキーワードの選定方法など、RPP広告をより上手に運用するコツをご紹介します。
RPP広告を使い出したが、広告が表示されないケースや思った以上に予算を消化しない場合は、ぜひこの記事を参考にしていただければと思います。
目次
広告が表示されない
RPP広告を設定したのに、キーワードによっては自社の広告が表示されないケースがあります。これは人気のキーワードの場合、他社のCPC(クリック単価)が高く、つまり、自社のCPCが低い状況になっています。
前回の記事でも紹介した通り、RPP広告はCPC(クリック単価)が「入札単価」とされているため、この単価が高いほど、広告が掲載しやすくなります。そして、広告の枠数自体は限られている(おおよそ3~5商品)ため、自社の入札単価が他社より低い場合、広告が掲載されにくくなります。
アクセス数が多く見込める人気のキーワード(以下、ビッグキーワード)の場合、CPCが初期値の10円の設定だと、なかなか掲載されにくい場合があります。
こういったときに、どれくらいのCPCで広告が掲載できるのか目安CPCを算出する機能がRMSにあります。それが、RPP広告の「商品・キーワード設定」です。
RPP広告内の「商品・キーワード設定」タブを開きます。そして、左下の「+新規登録」をクリックします。
指定する商品の商品管理番号を入力します。
入力した商品が表示されるので、右側にある「キーワード」をクリックします。
キーワード入力画面が出るので、そこで、この商品が掲載されてほしいキーワードを入力すると、目安CPCが表示されます
この目安CPCをもとに、キーワードに対するCPCを決めていきましょう。ただし、ここで表示されるCPCは、あくまでも目安CPCであり、楽天側が推奨する単価となります。ビッグキーワードの目安CPCはかなり高い単価が表示されます。そこで大事なのが、キーワード選定とCPC単価をいくらで設定するかです。
1クリック単価(CPC)はいくらがいいのか?
キーワードの目安CPCがわかったところで、「目安CPCわかったけど、高すぎるよ!」と言いたくなるかもしれません。それでは、CPCはいくらにすればいいのでしょうか?
私のおすすめは以下の2通りです。
41円から試してみる
まずは、どうしても商品を表示させたいキーワードがあるなら、41円から試してみましょう。41円としたのは、商品・キーワード設定では、CPCが40円からの設定となります。自然に最低単価の40円で入札する人が多いことを想定して、41円とします。41円や46円など、できる限り、きりの悪い数字で設定することをおすすめします。(キリのいい数字で入札する人が多いので)
これで一定期間、様子を見て、単価に対してのクリック数が納得できるラインのCPCを見極めていきましょう。
目安CPCが高すぎるキーワードは諦めて、複合キーワードを試していく
目安CPCが高すぎる!ちょっと試してみたけど、うちの予算では厳しい!という場合は、そのキーワードは諦めて、複合キーワードをせめていきましょう。複合キーワードとは、いくつかのキーワードを組み合わせたものです。 例えば「食器棚 ホワイト」のように2単語以上で構成されたキーワードになります。ビッグキーワード単体が難しいようであれば、「ビッグキーワード + スモールキーワード」という風に複合キーワードの組み合わせを
作っていきましょう。
この複合キーワードの探し方は、ぜひ「サジェストワード」を使ってみてください。サジェストワードとは、楽天市場内の検索キーワードの後ろにスペースを入力すると自動で表示される「検索候補」のことです。
基本的に、検索数が多い組み合わせが上がってきているので、必然的に広告で表示される回数も多くなります。もちろん、複合キーワードだったらCPCも全て安くなる、というわけにはいかないですが、ビッグキーワード単体よりも、安くなることは間違いありませんし、複合キーワードはより目的が明確化しているニーズの現れなので、購入意欲の顧客層にアプローチすることができます。
まとめ
RPP広告をより活用するために、クリック数を増やすための方法やキーワードの選定方法など、RPP広告をより上手に運用するコツをご紹介しました。
RPP広告は商材・ジャンルにもよりますが、最初のうちは、比較的予算の消化が少ない状況、つまりは、あまり広告が表示されない状態におちいることがあります。
予算の消化が少ない→広告費が安くすむ=アクセス人数もそれほど上がらない、という中途半端な状態です。広告をしようとしているのに、自社の商品が掲載されていない場合、本末転倒の状態ですので、「このキーワードでは、ぜひこの商品を一度みてほしい!けど広告予算が限られている、、、」という状況でしたら、今回ご紹介した方法を使って、ぜひ商品をユーザーに見てもらいましょう。
P.S.
もし、本ブログ記事をご覧いただいて、「ちょっと面倒だな…」「時間とれないな…」という方がおられましたら、当社までお気軽にご相談ください。当社では広告運用代行等も承っております。当社は、制作・運営代行~コンサルティングなど総合的なネットショップ支援やっております。単なる広告代行ではなく、お店全体の数字を見ながら、広告の予算設定やお店の改善点などもご提案できるECマーケティング会社になります。ぜひお気軽にご相談ください。最後までお読み頂きありがとうございました。