楽天市場でRPP広告を使って売上アップする方法とは?【応用編1】

ネットショップ運営代行・立ち上げ支援のソノサキニンの本木です。

これまで、楽天市場でRPP広告を使って売上アップする方法について、広告を使う意義や、RPP広告の始め方、RPP広告の効果検証、そして検証をもとに考える打ち手についてもご紹介させて頂きました。

今回は応用編として、実際にRPP広告を使いだした後に発生するであろう、よくある疑問や不明点などについて、その解決方法と合わせてご紹介します。なお、RPP広告をまだ使ったことがない方や、これから使ってみようという方は、前回書いた記事をご覧ください。

ケース1)RPP広告を使い出したが、広告が表示されない。

ケース1はRPP広告を使い出したが、広告が表示されないというケースです。これは、さまざまケースがありますが、今回は3つの要因を紹介します。

要因1)設定してからの時間がまだ間もないタイミングだったから

まず、RPP広告ですが、設定してから広告が掲載するまでおおよそ、3~6時間かかるとされています。もし、広告を設定してまだ時間が経過していないのであれば、もう少し待ってから確認してみましょう

RPP広告を使い出したが、広告が表示されない

要因2)チェックしているキーワードが、自社の商品のキーワードには含まれていなかった

RPP広告に自社商品が掲載されているかどうかを確認するにあたり、検索ボックスで入力したキーワードが自社の商品キーワードと異なる場合は、見つからない(掲載されていない)場合があります。

前回の記事でもご紹介した通り、RPP広告の掲載の仕組みは、ユーザーが検索したキーワードに対して、RPP広告に出稿している各ショップのRMSに登録している商品情報(商品名や商品説明文に記載のあるキーワード)を参照したうえで、関連性の高い商品を広告に掲載する仕組みになっています。

RPP広告の掲載の仕組み

たとえば、「靴箱」の商品で、商品名に「シューズラック」というキーワードが入れていなければ、「シューズラック」としては出てこない、という仕組みになります。このあたりはSEO対策と同じで、同じ意味・近い意味合いのキーワードを商品名やキャッチコピー等にちゃんと載せていくということが大事になります。(※あくまで例です。キーワードが違っていても同じ意味と判断して掲載される場合もあります。)

RPP広告に出稿している各ショップのRMSに登録している商品情報(商品名や商品説明文に 記載のあるキーワード)を参照したうえで、関連性の高い商品を広告に掲載する仕組みになっています

要因3)他社のCPCが高い(=自社のCPCが低い)から

前回の記事でご紹介した通り、広告は、ユーザー検索したキーワード毎にクリックされた時の広告単価(「CPC」クリック単価)をショップによって自由に設定できます。

仕組みとしては、このCPC(クリック単価)が「入札単価」とされているため、この単価が高いほど、広告が掲載しやすくなります。そして、広告の枠数自体は限られている(おおよそ3~5商品)ため、自社の入札単価が他社より低い場合、広告が掲載されにくくなります。

社の入札単価が他社より低い場合、広告が 掲載されにくくなります

全てがこの仕組み通りというわけではないですが、人気のキーワード(いわゆる「ビッグキーワード」)になるほど、CPCが高くなります。(キーワードによっては1クリック500円とか普通にあります)

RPP広告はCPC:10円から始めることができますし、デフォルトで始めた場合は10円で設定されていますが、もし、自社の商品が他社に負けている場合は、キーワード・商品によっては、CPCを上げる必要があります。(このCPCを上げる方法については、また別途書きたいと思います)

RPP広告をしているのに、自社の商品が掲載されていない場合、アクセスを増やせることができない本末転倒の状態ですので、設定して終わりではなく、自分でも検索してみて自社の商品が掲載されているかどうか調べることをクセづけましょう。

ケース2)思った以上に予算を消化しない

広告は表示されているようだし、クリックもある程度ある。だけど、当初キャンペーンで設定した予算を考えると、思った以上に消化されていないということがあります。

これの原因としては先述した他社のCPCが高い(=自社のCPCが低い)可能性があります。競合が多い商品ジャンルの場合、高いアクセス数を見込めるキーワードによっては、CPCも高くなっています。そのため、CPC10円でRPP広告を設定している場合、高いアクセス数を見込めるキーワードでの流入が少なく、そもそものアクセス数が低いキーワードでの流入となっており、全体として予算の消化スピードが遅くなっているかと思います。

高い アクセス数を見込めるキーワードでの流入が少なく、そもそものアクセス数が低いキーワードでの流入となっており、全体として予算の 消化スピードが遅くなっている

予算の消化が少ない→広告費が安くすむ=アクセス人数もそれほど上がらない、という中途半端に状態ですので、おそらく必要なアクセス人数にもまだまだ足りていない状態です。そうであれば、ある程度、広告のCPCを調整して必要なアクセス人数に近くなるようにすることが必要です。この場合、CPCを上げるのならどこまで上げるのか、商品・キーワードを絞るのか、などの判断が必要になってきますので、詳しくは次回ご紹介しますが、まずは、高いアクセス数が見込める、かつ、購入も期待できる商品・キーワードを選定してましょう。

ケース3)普段アクセスが少ない商品にアクセスを増やそうと思っていたが、広告レポートを見ると、元々アクセスがある商品にさらにアクセスが増えて、アクセスがない商品はあまり増えなかった。

例えば新商品を出したので、PRR広告を使ってアクセスを増やそうとしたが、なかなか増えないし、以前から掲載している商品の方がよくクリックされてしまう、ということがあります。この原因としては、先述したCPCの要因もありますが、実はそれだけではありません。
RPP広告に掲載されるロジックは、実は、「商品スコア」というものと「入札単価」を組み合わせたロジックになっており、ただCPC(入札単価)が高ければ上位表示されるわけでもないのです。そのため、商品を育てることも重要になります。

RPP広告に掲載されるための重要指標は以下の6つと言われています。

・商品の売上額
・商品の売上件数
・CPC単価
・商品の転換率
・レビュー件数
・商品レビューの総合評価

RPP広告に掲載されるための重要指標

プラットフォーマーである楽天市場の立場で考えると、今まで全く売れていない商品よりも、たくさん売れていてレビュー数も多い・評価も高い商品をユーザーに勧めた方が、ユーザーも安心して購入できますし、購入後の満足度も高いでしょう、そのような原理があるため、ただただCPCを高くすればいいというわけでありません。

つまり、ある程度時間がかかるということです。そのため、RPP広告だけに頼らず、例えばアクセスの多い売れ筋商品からの導線や店舗内の目立つ場所でのバナー設置など、露出を増やす地道な取り組みを並行して進めましょう。

RPP広告だけに頼らず、例えばアクセスの多い売れ筋商品からの導線や店舗内の 目立つ場所でのバナー設置など、露出を増やす地道な取り組みを並行して進めましょう

まとめ

今回は応用編として、実際にRPP広告を使いだした後に発生するであろう、よくある疑問や不明点などについて、その解決方法と合わせてご紹介しました。RPP広告を使いこなして広告の費用対効果を上げていくには、このような疑問点を1つずつ解決していくことが必要です。せっかく使った広告費を中途半端な結果で終わらすのはとてももったいないことなので、ぜひRPP広告を使って目指すアクセス数やパフォーマンスに近づけるように広告の運用をしていきましょう。

P.S.

もし、本ブログ記事をご覧いただいて、「ちょっと面倒だな…」「時間とれないな…」という方がおられましたら、当社までお気軽にご相談ください。当社では広告運用代行等も承っております。当社は、制作・運営代行~コンサルティングなど総合的なネットショップ支援やっております。単なる広告代行ではなく、お店全体の数字を見ながら、広告の予算設定やお店の改善点などもご提案できるECマーケティング会社になります。ぜひお気軽にご相談ください。最後までお読み頂きありがとうございました。

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