ヤフーショッピングのPRオプションは効果はあるのか?実際のデータをもとに検証します!

多くのネットショップが出店しているYahoo!ショッピング。多くのショップさんが突き当たる売上の伸び悩みの原因の一つとして、ショップへのアクセス人数が低い、もしくは、伸び悩むことかと思います。ヤフーに関わらず、基本的にモール全般では、ショップへのアクセス人数が低い背景として以下の仕組みからなっています。

ショップのアクセス人数が低い
↓ ↓ ↓
自店の商品ページにアクセスしている人数が少ない
↓ ↓ ↓
お客様に商品を見つけてもらえていない
↓ ↓ ↓
モール内の検索結果で上位(1ページ目)に掲載されていない

という状態です。そのためアクセス人数を増やす対策として、基本的には、モール内広告を出してみて、まずはお客様に商品を見つけてもらう・アクセスしてもらう、ということが大事です。

ということで、今回は、ヤフーショッピングの広告、そのうちの一つである「PRオプション」について紹介したいと思います。実際に、このPRオプションの効果があるのかどうか?という検証した実際のデータも掲載しています。ぜひ参考にしてみてください。

PRオプションとは

それでは、早速PRオプションについて解説します。(既に知っていて、とにかく効果検証を知りたい方は後半まですっ飛ばしてくださいね)

成果報酬型の広告

ヤフーショッピングの広告の種類は「バナー・テキスト広告」「アイテムマッチ」「PRオプション」、大きくこの3つなります。それぞれに特徴があり、その中でも「PRオプション」は成果報酬型の広告になります。

ヤフーショッピングのPRオプションは効果はあるのか

「成果報酬型」の広告を簡単にいうと、「広告だから、見つかりやすい、いいところに商品を表示してあげるよ。費用は売れた時だけ成約手数料をもらうね」という広告です。

ヤフーショッピングのPRオプションは効果はあるのか

一見、売れた時だけ費用がかかるということでお得な感じに聞こえますが、クリックされるだけで課金されるクリック課金型の広告と比べて、もちろん一長一短です。商材や単価などの自社の条件と広告の特性を理解して運用していくことが大事です。

成果報酬のいいところは、どれだけクリックされても、売れない限り、広告費用は0円です。この特徴を有利に活用することが重要です。

どこに広告が掲載されるの?

このPRオプション広告の最大の特徴であり、他の広告と比べて変わっている点が、「Yahoo!ショッピングの検索順位を決めるスコアの一部が優遇される」つまり、「検索上位に掲載されやすくなる」、ということです

その他、Yahoo!ショッピングトップページや季節販促ページなどにおすすめ商品として掲載されることもありますが、やはり一番は、検索結果に影響が与えることです。

(掲載される場所)
・検索結果+カテゴリリスト画面
・ショッピングトップ+季節販促ページなど様々なページに掲載

ヤフーショッピングのPRオプションは効果はあるのか

Yahoo!ショッピング検索結果で上位に表示されるには、以下の条件が影響するといわれています。

・商品名のキーワード関連性
・商品の実績(売上、PV数、レビュー数、評価など)
・PRオプションの設定料率の高い商品

ヤフーは、楽天市場と違い、出店料がかからないモールであるため、ヤフーとしては、マネタイズを広告や手数料でとっていくビジネスモデルとなっています。つまり、検索結果に対しても、マネタイズするために広告メニューをいろいろ用意している、というところです。

費用は?

そして、費用体系も特徴的です。PRオプションは、「販売価格×設定料率(%)」が広告費となります。つまり、商品が売れた時に、売れた商品にかかっている設定料率が広告費としてかかる仕組みです。
なお、PRオプションの設定料率は、出店者が自由に1%~30%の範囲で設定できます。もちろん、料率が高ければ高いほど、より検索結果にいい影響を与えます。

(例)
販売価格10,000円(税抜き)、PRオプション料率5%の商品が売れた場合、
⇒10,000円×5%=500円 が広告費となります。

出店したばかりの店舗は利用できない!

ちょっと注意していただきたいのが、このPRオプション広告は、なんと、出店したばかりの店舗は利用できない広告となっています。利用できる条件については、ヤフーからは公式に公開されていません。おそらく、出店期間・売上件数などの条件をみていると思われます。

出店したばかりのショップさんで、もし広告をかけて集客したい場合は、「アイテムマッチ」という検索連動型広告(クリック課金型)を使ってみることをおすすめします。

効果はあるの?

さて本題の、果たしてPRオプションは効果があるのか?という話をします。早速ですが、こちらのデータをご覧ください。

ヤフーショッピングのPRオプションは効果はあるのか

実際のヤフーのショップで、6月・7月の2か月間のみ、PRオプションを利用したデータです。
1ヶ月あたり、約2万円あたりの成果報酬がかかっており、それが青色の棒グラフです。そして、棒グラフがある時は、オレンジ色のインプレッション数(商品の表示回数)が伸びている、という結果がおわかりいただけるかと思います。商品の表示回数が増えて、(データ・グラフには載せていませんが)アクセス人数もアップ、そして売上もアップしたという結果になりました

もろもろデータを計算すると、PRオプションを使っていない時期の平均に対して、インプレッション数は120%アップ、売上は150%アップするという結果となりました。

データの切り取り方次第というところもありますが、それを差し引いても、「効果はあった」と言えるかと思います。

注意点

ただここで、注意しておきたい点があります。
それは、最初にも書いた通り、「成果報酬のいいところは、どれだけクリックされても、売れない限り、広告費用は0円です。」ということです。これは、逆をいうと、「もともと転換率が高い商品の場合、PRオプションがかかって売れていく場合、どんどん広告費用がかさむ可能性がある」ということです。この点を気をつけないと、費用対効果が他の広告と比べて悪くなります。

PRオプションは店舗内商品全てに設定する方法とは別に、商品個別に選んで設定することができます。私のおすすめは、全商品に設定するのではなく、転換率が低い商品、もしくは(かつ)、利益率の高い商品で、PRオプション広告を設定することをおすすめします。

あと、もう一つ注意したいのが、検索順位を落としたくないという心理が働き、PRオプション漬けになる可能性があるということです。そうなると、継続的に広告費がかかり、実質的に固定費が上がる状態になるので、よろしくありません。商品を絞って、レビュー数・評価などが集まった時点で、PRオプション広告から商品を外していく、という流れにしておくべきでしょう。

まとめ

今回のYahoo!ショッピングの広告の一つである、PRオプションについて紹介しました。PRオプションは効果はあるのか?というところで実際の検証データもご紹介しました。効果はある広告といえますが、使い方次第で費用対効果が悪くなる可能性があるので、きめ細やかに検証しながら運用して頂ければと思います。ぜひ、参考にしていただければと思います。

ヤフーショッピングや楽天市場、その他、ネットショップの運営で、ご相談やお困りごとがございましたら、ネットショップ運営代行・コンサルティングのソノサキニンまでお気軽にご相談ください。最後までお読み頂きましてありがとうございました。

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