楽天市場で売上が減少しているのはなぜ?アクセスが減った原因をデータで見える化しよう

ネットショップ運営代行・制作代行のソノサキニンの本木です。

前回は、楽天でアクセス減が起きた時の原因の確認方法や改善方法をご紹介しました。今回も同じくアクセスが減ってしまった時の原因を突き止めて改善する方法について、さらに具体的な方法を、楽天のRMSから取れるデータをもとに分析して改善する方法をご紹介します。

前回の記事では、楽天でアクセスが減ってしまった要因として、売れ筋商品の欠品や、売れ筋商品の検索順位が下がっていることなどを原因として紹介しました。これらの要因はある程度、商品数が少ない店舗や売れ筋商品が決まっているショップさんは確認がしやすいですが、商品数が多いショップさんなどは、パッと画面に表示されているアクセス数を見ただけでは、原因を特定することができません。

そこで活躍するのが、RMS内の「データ分析」です。楽天のRMS内で取れるデータは他のモールに比べ、かなり公開されている方かと思います。商品別のアクセス人数や流入元、流入キーワードなど、また、同じジャンルの平均月商や転換率まで確認することができます。(お高い楽天の出店料、、、もとを取る意味でも)これら公開されているデータを活用して、アクセスの落ちた原因や改善方法を考えていきましょう。

商品別のアクセス人数を確認しよう

楽天でアクセス数が減少してきた原因を確認するために、まずは商品別のアクセス人数を確認しましょう。ここで大事なことは、1ヶ月単位のデータを過去1年以上さかのぼってとりましょう。(まだ1年以内の出店であれば、出店してからのデータで大丈夫です)

アクセス・流入分析 > 商品ページ ここのページを開いたら、「月次」にチェックを入れ、必要な期間をデータを1ヶ月ずつダウンロードしていきましょう。

楽天のRMS内で取れるデータは商品別のアクセス人数や流入元、流入キーワードなど、また、同じジャンルの平均月商や転換率まで確認することができます

ダウンロードしたら、それらのデータを1つのエクセルシートにまとめます。具体的なやり方は省きますが、各商品のアクセス数の推移が確認できるシートです。

各商品のアクセス数の推移が確認できるシートで楽天でアクセス減が起きた原因を確認

商品が多い場合、1つの表にまとめたところで、わかりづらいかと思いますので、この表をグラフにして視覚的にデータを確認します。商品数によって、適したグラフが違うので、折れ線グラフや棒グラフなどいろいろ試してみましょう。

楽天でアクセス数が減少してきたと思ったらまずは商品別のアクセス人数を確認しよう

そうすると例えば、他の商品に比べて著しくアクセスが下がっている商品があったりします。これらの商品がショップ全体のアクセスが下がっている要因となっています。

商品を特定できたら、なぜその商品のアクセスが下がっているのかを仮説を立てましょう。その際に大事なことが、他社の商品と比較しましょう。

・その商品のキーワードを楽天市場で検索してみて、検索結果一覧の上位に表示されている商品と比べてみる(価格・質・ページの訴求ポイント・レビューなど)

・その商品が属しているジャンルの楽天ランキングを確認して、ランキングインしている商品と比べてみる(価格・質・ページの訴求ポイント・レビューなど)

このように他社商品を比較して、価格や商品ページの訴求方法などが改善できる余地があるのかどうか、もしくは、新たに商品を増やすべきかどうか、改善の仮説をたててみましょう。

全体の商品数が減っている

商品数が多いショップさんは、商品数自体が減ってきている場合もあります。これもアクセスにどう影響しているかもデータで確認しましょう。

商品数が多い、いわゆるロングテイル型のショップの場合、1つ1つの商品のアクセス数は少ないけれども、全体の合計でみると、けっこうなアクセス人数になっているケースが多いです。こういったケースだと、商品個別のアクセス数の推移を見ても上がったり下がったりしているため、傾向を掴みにくいです。

月別に、売上があった商品数・売上がない商品数・全体の商品数のデータを出してみましょう。そうすると、全体の商品数の推移が、売上がある商品数の推移と相関関係が確認できます。

月別に売上があった商品数・売上がない商品数・全体の商品数のデータを出してみましょう

例えば、商品の完売・廃盤等にて、少しづつ商品数が減ってきてしまい、それが全体のアクセス人数にも影響してきていることがあります。この場合は、新たに新商品を増やすのか?今ある商品をもっと売れるようにするのか?どちらもするのか?などを検討しましょう。

例えば、1商品あたり50人の集客できている計算になるから、10商品増やせばで500人のアクセス増が見込める。だから、20商品増やす。もしくは、やみくもに新商品を増やしただけでは、アクセスが増えるとも限らないので、今売れている商品をもっと売れるためにはどうすればいいのかなど、仮説を作っていきましょう。思い込みで仮説を作るのではなく、データをもとに、できるだけ成功確率の高い仮説をつくっていくことが大事です。

まとめ

今回は、楽天でアクセスが下がったしまった時の原因の確認方法をより詳細にするべく、RMSから取れるデータをもとに分析していく方法をご紹介しました。

商品数が多いショップの場合、商品個別のアクセス数の推移を見ても上がったり下がったりしているため、傾向を掴みにくいため、グラフ化してデータを視覚化していくことがポイントです。ぜひ、せっかく提供されているアクセスデータを有効活用して、店舗運営に活かしていきましょう。
また、データデータいっておきながらなんですが、楽天などネットショップを運営するうえで、1週間単位など短いスパンでのアクセス・売上のアップダウンで一喜一憂しないことをおすすめします。1週間単位で急に上がる・下がるはよくあることであり、そのレベルで都度分析してしまうのは、時間がとてももったいないです。基本的には、1ヶ月単位で推移を確認して、店舗運営の時間(手を動かす時間や決断する時間)をできるだけ確保できるようにしていきましょう。

P.S.

もし、本ブログ記事をご覧いただいて、「これは面倒だな…」「時間とれないな…」という方がおられましたら、当社までお気軽にご相談ください。当社は、制作・運営代行~コンサルティングなど総合的なネットショップ支援やっております。単なる制作代行ではなく、お店全体の数字を見ながら、お店の改善点などもご提案できるECマーケティング会社になります。ぜひお気軽にご相談ください。最後までお読み頂きありがとうございました。

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