楽天の最強配送ラベル取得に向けて絶対に知っておくべき話【楽天の配送品質向上制度】

こんにちは、ネットショップ運営代行・制作代行のソノサキニン本木です。

いよいよ2024年7月から楽天市場の「最強配送」が開始されます。以前の記事でも紹介したとおり、アマゾン対抗で作られられた取り組みで、楽天に出店している全出店者の配送品質の底上げを図る「配送品質向上制度」の一環となります。

ぜひ前回のブログ記事もご覧ください(制度の背景がわかります)
https://sonosakinin.com/rakuten-haiso-hinsitsu/

こちらの記事でも紹介した通り、つまるところ、楽天の物流サービス「楽天スーパーロジスティクス」(通称:RSL)に商品を預けて、そこから出荷しましょう!という意味です。楽天ロジ(RSL)にあずければ、365日自動出荷が可能になり、楽天の最強配送ラベル取得に大きく近づけます。

今回は、この「最強配送」ラベルを取得するべく、楽天スーパーロジスティクス(RSL)を利用しようと考えている出店者向けに、申し込みの前に必ず押さえて頂きたい、とっても大事な話をします。事前に押さえていただきたい大前提のポイント2点を、わかりやすくします。ぜひ最後までお読みください。

動画でも解説しています

【大前提1】受注管理ソフトが必要です!

まず、楽天ロジ導入にさきがけて、大前提の話として、「受注管理ソフト」の導入が必ず必要です。

楽天の最強配送ラベル取得に向けて絶対に知っておくべき話【楽天の配送品質向上制度】

受注管理ソフトとは?

受注管理ソフトとは、ネットショップにおける注文受付や受注管理、出荷管理などの業務を一元管理・自動化するシステムです。複数のショッピングモールやカートシステムからの受注状況や情報を一元管理し、自動で処理することができます。

※代表例:ネクストエンジンクロスモール助ネコBOSSなど

これは、特に楽天市場だけに出店している方に多いのですが、もし、受注管理ソフトを導入されていない状況で、楽天ロジを利用するなら必ず必要になります。RSLへの出荷依頼や商品の入庫手続きなどの全ての作業を受注管理ソフトと連携して作業する仕組みであるためです。そのため、どの受注管理ソフトを利用するのか、各システムの費用や使い勝手を調べた上で、導入する必要があります。

特に費用面に関しては、各システムによって、料金体系が様々です。1ヶ月あたり3,000円ですむケースがあれば、1万円以上かかるシステムもあります。初期費用やメンテナンス料金もかかる場合もあります。また、楽天以外の出店モールの有無や1ヶ月あたりの受注件数によって変わってきますし、そもそも毎月の固定費に受注管理ソフト代が追加されることになりますので、しっかり調べて選ぶことをおすすめします。

ちなみに、私がおすすめするのは、「ネクストエンジン」です。理由としては、費用がとにかく安い(1ヶ月3000円~)、かつ、連携しているモールやカートシステムの数が幅広いので、ネクストエンジンさえ導入していれば、他モールでの在庫管理や受注管理がとても楽になります。(初期設定は大変ですが…)
多店舗出店している方はわかると思いますが、一元管理ソフト無しではもはや運営はできません。

ちなみに、楽天だけの出店で今後も他モールに出店しないようであれば、楽天グループであるハングリード社の「BOSS(ボス)」が最適です。
楽天グループのソフトであるため、RSL導入時のサポートも丁寧にしてもらえます。(逆に他のソフトだと自分で調べてくださいとなります)

▼BOSS(ボス)
https://www.hunglead.com/products/boss.html

楽天の最強配送ラベル取得に向けて絶対に知っておくべき話【楽天の配送品質向上制度】

【大前提2】保管料と送料のシミュレーションは必須!

それでは楽天ロジの導入に向けて押さえておきたい大前提その2です。それは、実際にRSLに商品を預けた場合の「保管料」と「送料」のシミュレーションは必ず事前にしておきましょう。

楽天の最強配送ラベル取得に向けて絶対に知っておくべき話【楽天の配送品質向上制度】

まず、楽天ロジのような外部倉庫に預ける場合、自社倉庫と最も大きく異なるポイントが「保管料」という費用が発生することです。

※「送料」は自社で出荷するよりも大きなメリットを享受できる価格設定かと思います。

倉庫会社側が儲けるポイントは、たくさんの商品を倉庫に入れてもらって、荷主(ネットショップ出店者)から保管料をどれだけもらうかなります。
つまり、荷主(ネットショップ出店者)はできる限り在庫を滞留しないようにするべく、在庫回転率を上げて(=売上を上げて)、売上に占める保管料比率を減らすことが重要になります。

荷物を預けるので保管料は必ずかかります。大事な考え方として、保管料を減らすのではなく、売上を上げて、売上高に占める保管料の比率を下げるのがポイントです。

それではここで、RSLの料金表をみてみましょう。

楽天の最強配送ラベル取得に向けて絶対に知っておくべき話【楽天の配送品質向上制度】

※2024年7月から、新たに「資材料」が追加されます。

「保管料」のシミュレーション

例えば、カッターシャツ1枚を45日間、保管する場合、梱包サイズが30cm×20cm×2cmだとすると、保管料金は135円になります。

楽天の最強配送ラベル取得に向けて絶対に知っておくべき話【楽天の配送品質向上制度】

もし自社の商品で保管料を計算したい場合、以下の要領で計算してみください。

(1)商品の梱包サイズ(cm)、および体積(cm3)

例:30cm×20cm×2cm = 1200cm3

(2)保管単価:0.0075円

1000cm3あたり、7.5円であるため、1cm3あたり、0.0075円となります。

(3)保管期間:保管日数÷30日

例:45日間保管するとなると、45÷30=1.5 となります。

(4)保管個数:10個預けるなら10個

実際は出荷して度に在庫数は減りますが、シミュレーションのため考慮しません。

これら(1)~(4)を掛け合わせてください。

(1) × (2) × (3) × (4) = 保管料金(※税抜)

1200 × 0.0075 × 1.5 × 10 = 135円(※税抜)

このように計算してみて、保管料の費用感を把握しておきましょう。

販売価格に保管料を含めよう

保管料の費用感が把握できたら、販売価格の値決めに保管料を含めて計算しましょう。
当たり前ですが、保管料を含めないで価格設定した場合、最終的に残る粗利が減ります。預ける商品によって、在庫回転率は異なるかと思いますが、例えば、全体的に1ヶ月~3ヶ月で在庫が入れ替わるようであれば、一旦、3ヵ月間預けた場合を目安として保管料を計算して、それを販売価格に反映しましょう。

大事なことなのでもう一度書きますが、保管料を含めないで価格設定した場合、最終的に残る粗利が減ります!

「送料」のシミュレーション

楽天の最強配送ラベル取得に向けて絶対に知っておくべき話【楽天の配送品質向上制度】

それでは、同様に送料もシミュレーションしてみます。
例えば、梱包サイズが25cm×25cm×15cmだとすると、1件あたりの送料は499円になります。

もし自社の商品で送料を計算したい場合、以下の要領で計算してみください。

(1)商品の梱包サイズ(cm)からサイズを確認

例:25cm+25cm+15cm = 65cm ⇒ 80サイズ

(2)(1)で出したサイズをもとにサイズ別の「出荷作業料」「資材料」「配送料」を合計する

80サイズの場合、
・出荷作業料:80円
・資材料:28円
・配送料:380円
合計:488円(※税抜) これが1個あたりの送料となります。

このように計算してみて、送料の費用感も把握しましょう。
配送料は北海道・沖縄・離島含む全国一律料金となっていますので、この点を考えるとRSLを利用する送料のメリットは十分にあるかと思います。

まとめ

楽天ロジスティクスを導入するにあたり、今回ご紹介した「受注管理ソフトの導入」「保管料・送料の費用感を把握」この2点を押さえていただければ、あとは申込するだけです。申し込みの流れに関してはまた別の記事でご紹介しますが、申し込みの前にこの2点の大前提ポイントを押さえていない場合はスムーズに進まない可能性、もしくは、申し込みしたのに断念してしまう可能性もあります。それぐらい大事なポイントですので、ぜひ本記事を参考に進めていただければと思います。

当社は事業者様の「お客様から支持され、集客力のある持続的なネットショップ運営」を実現するために、単なる制作代行ではなく、ネットショップ全体の数字を見ながら、お店の改善点などもご提案・自走できるECマーケティング会社になります。

今回の記事でご紹介した受注管理ソフトの選定~導入後の初期設定・運用、また保管料や送料のシミュレーションなども確認させて頂きますので、楽天の最強配送を使って売上を上げていきたい方は、あわせて当初のネットショップ運営代行サービスもご検討ください。ネットショップの売上アップの伴走パートナーとしてきっとお役にたてるかと思います。ご興味ございましたら、お気軽にお問い合わせください。最後までお読みいただきありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA