ネットショップのモールでは、巨大な流通がある楽天市場。ネットショップを開業する際の出店検討先の一つとなる、大きなモールです。
今回は、この楽天市場に出店するための出店申請や出店審査、また、審査通過後のショップ開店準備などの一連の流れについて、説明したいと思います。
楽天市場の出店を検討している方は、こちらの記事をぜひ参考にしていただければと思います。
目次
出店申請からオープンまでのおおまかな流れ
まずは、楽天市場の出店申請からオープンまでのおおまかな流れについて説明します。
おおまかな流れとしては、出店申請→開店申請→ショップオープンとなります。
ただし、正確にいうと、出店申請自体はウェブ上での仮申請を経て、その後、楽天市場の出店支援担当者のサポートを受けたうえで本申請をします。ここでやっと出店審査に入ります。
出店申請(仮)
「楽天市場 出店」等で検索して、楽天市場の出店についてのページへはいりましょう。
ページ内の「出店申込」のリンクを押すと、早速、出店申請の入力フォームに入ります。詳細は後で説明しますが、適宜入力をして申請をしましょう。(入力項目については後述します)
出店申請(本)
ウェブにて(仮)出店申請後、楽天の出店支援担当者から連絡がきます。
彼らの仕事は、出店数を増やすことがゴールとなっていますので、できる限り審査に引っかからないように、いろいろと本申請に向けてのサポート(申請の内容に不備がないように各種申請内容をチェック)をしてくれます。(あと、怪しい会社が出店しないためのストッパーの役割も兼ねています。)
ここで、本申請をするための各種情報の整理を行い、不備がないようであれば、本申請を行い、審査に入ります。
出店審査
出店審査自体は楽天市場の審査部という部署が行います。この部署は比較的楽天の中でもブラックボックスになっているようです。審査自体は1~2週間程度かかると思いますので、しばらく待ちましょう。(ここで審査落ちした場合については後述しています。)
審査通過後、開店準備へ
無事、出店審査に通過すると、今度は楽天市場の開店支援担当者から連絡がきます。
楽天市場の出店者用の管理画面「RMS」にログインするためのURLやIDが付与され、開店準備へ進んでいきます。
RMSにログインして、店舗設定、銀行口座設定、商品登録、配送設定、決済設定など、オープンに必要な様々な設定を進めていきます。
作業を進めていくと、開店支援担当者から逐一、残り作業についての連絡がきますので、1個ずつ粛々と進めていきましょう。
全て対応すると、開店審査へ入ります。ここでもしNGが出ても、その箇所を修正して、再度、開店申請を上げることができます。
※開店準備について
開店準備の一つに、商品登録があります。開店準備での商品登録は1商品だけを登録することをおすすめします。
あくまでも開店審査を通過するための開店準備になるので、開店審査で引っかからないような商品を1つだけ登録した方が開店審査もスムーズに進みます。
もし、たくさん登録した場合、全てが審査対象となり、高い確率で修正依頼の指示がきますし、修正箇所も多くなります。また、審査自体も時間が長くなってしまいます。
本格的な商品登録はショップオープン後にしましょう。また、ショップデザインなども、一旦、最低限の審査通過するためのデザインで進めることをおすすめします。
作り込みは商品登録と同じく、ショップオープン後で大丈夫です。
ショップオープンへ!
開店審査を通過すると、ショップオープンとなります。ショップオープン後は、開店審査の関係上できなかった、本格的な商品登録やお店づくりをしていきましょう。オープンした時点から契約期間に入っていますので、できる限り早く、本来目指していたのショップの店構えや商品の品揃えを充実させて売上をあげていきましょう。
なお、オープンすると、今度は、ECコンサルタントといわれる楽天のショップ担当者から連絡がきます。彼らはショップの売上を上げるためのいろいろな提案やアドバイスをしてくれます。
もちろん、広告の提案もありますが、他のモールと比べると、しっかりサポートしてくれますし、ノウハウもあるので、できる限り、いい関係を築くことをおすすめします。(担当者によっては合う合わないはあると思いますが。。。)
出店申請に必要な情報
楽天市場の出店申請に必要な情報は、ざっと以下の情報です。申請画面に行く前に、事前に以下の情報をそろえておきましょう。
・事業形態(法人/個人事業主)
・会社名(屋号)
・本社所在地
・代表電話番号 ※携帯不可
・代表FAX番号
・代表者名
・店舗運営責任者(所属部署)
・郵便物の送付先
・連絡先電話番号 ※携帯不可
・連絡先FAX番号
・連絡先メールアドレス ※フリーメール不可
・取扱商材ジャンル
・店舗・事務所の写真(外観・内部)
・商品の写真
・在庫の写真
・出店プラン
・希望店舗名
・希望ショップURL
ここで気をつけたいことが、電話番号とメールアドレスです。
まず電話番号については、携帯電話は不可です。固定電話番号が必要になりますが、そのために電話線をわざわざ引くのは時間も手間もかかるので、固定電話がない場合は、IP電話(050の番号)をおすすめします。最近は、クラウド系のサービスで、IP電話がかなりお安く使えます(1ヶ月:1000円しないかもです)。
そしてメールアドレスですが、GmailやYahooメールなどのフリーメールは不可です。これも、さくらインターネットなど格安で利用できるメールサーバーがありますので、そちらの利用すれば、独自のメールアドレスを簡単に取得できますので、電話番号と同じく、申請の前に事前に用意しておきましょう。
また、申請の際に提出する各種写真(店舗や事務所、商品など)ですが、ここではちゃんと事業としてやっているか?存在しているか?を確認するものですので、ちゃんとした写真を用意しましょう。
出店審査が通らなかった場合
通常、申請の情報が問題なければ、審査自体は問題ないかと思います。特に実店舗(リアル店舗)を運営していて、ネットショップを立ち上げるというケースはスムーズに通ります。なので、法人だろうが、個人事業主であろうかはあまり関係はないです。ただ、個人で事業を始めて開始する、かつ、ネットショップも初めて立ち上げるというケースの場合、そもそも事業実績が存在しないと思いますので、その場合は、BASEなどの無料でネットショップを作れるシステムなどを使い、自社のネットショップを事前に用意しておいて、モール側に事業実績として見せることができるようにしとくことをお勧めします。
出店審査に通らないケースとしては、以前、楽天に出店していた等で楽天側に情報履歴がある場合の方ですと、場合(履歴)によっては、通らないケースもあるようです。
出店審査が通らない場合は、基本的には出店支援担当者が理由を教えてくれます。その理由を解消できるものであれば、解消したうえで再申請を上げれば、審査通過する可能性はあります。もし解消できない問題であれば、出店審査通過は半永久的に厳しいかと思われます。その際は、気持ちを切り替えて別のモールでの出店展開をおすすめします。
どうしても、楽天市場に出店したい場合に、全く別の人物・住所の方に代表(出店申請者)をやってもらう方法もありますが、そもそも親族だと、運転免許証に記載している住所で重複がチェックされてしまう可能性や、たとえ、親族でない代理の方に申請してもらって審査通過・出店できた場合でも、銀行口座の入金先などで、センシティブな部分をしっかりすり合わせる必要があったり、その方自身がどうしてもやらないといけない手続き(口座の認証設定など)も多々あるので、とても手間がかかります。なので、あまり個人的にはおすすめできません。
やはり気持ちを切り替えて別のモールでの出店展開をおすすめします。
まとめ
今回は、楽天市場の出店審査からオープンの流れについて説明しました。
楽天市場の出店手続きは、通常、申請の情報に問題がなければ、普通に審査通過すると思います。どちらかというと、出店した後がとても大事です。他のモールにはない、比較的、負担感のある出店料金(一番低い「がんばれプラン」でも年間約24万円)をペイできる売上・利益を上げれるかどうかが楽天市場を続けられるかどうかのポイントになります。そのためにも、楽天に出店したら、具体的にどれだけ売上が上がることができるかを事前にマーケティングできるているか、そこが出店の判断材料となります。
次回は、楽天市場のモールの特徴や販売成功事例などをご紹介したいと思います。最後までお読み頂き、ありがとうございました。