365日配送だけじゃない!配送ガイドラインが改定!楽天出店者は必須対応の新ルールとは?

こんにちは!ネットショップ運営代行のソノサキニンの本木です。
早速ですが、楽天出店者の皆さま!またまた楽天でやることが増えます!その名も「配送品質向上制度」です。この制度は、楽天の設定した配送品質基準を満たす商品には、配送認定ラベル「最強配送」が表示され、検索優遇の対象となる施策で、2023年のSKUプロジェクトにつぐ大きな施策となります。

実は、この配送品質向上制度は、365日配送が条件となる「最強配送」ラベルを取る・取らないに関わらず、楽天の全出店者が対応するべき必須事項があります。それが「最短お届け可能日」の表示です。今回の記事では、このガイドラインについて解説します。うっかりやっちゃいそうな禁止事項も存在していますので、出店者さんはぜひご確認ください。

※ガイドラインの適用開始時期は、2024年5月23日(木)となっています。

動画でも解説しています

「最短お届け可能日」の表示とは?

今回の「配送品質向上制度」は、365日配送の「最強配送」ラベルを取る・取らないに関わらず、新たなガイドラインが出ています。その一つが「最短お届け可能日」の表示の対応です。

「最短お届け可能日」の表示とは、ユーザーに対して分かりやすく納期を表示するために、お届け日を予めお約束できる商品については、最短お届け可能日を登録・表示するルールです。

今までは、

●~●営業日以内に発送予定

というように、商品発送予定日を納期情報設定にて設定するケースがほとんどだったかと思いますが、今回の「最短お届け可能日」の表示では、

●/● 10:00までの注文で最短●/●にお届け

というように、注文の締め時間~最短のお届け日を表示する必要があります。

配送品質向上制度に関するガイドラインとは

※あくまでも日付指定が可能な「宅配便」が対象です。日付指定できない郵送などは引き続き、発送予定日の表示で大丈夫です。ただ、注意してください!日本郵便が提供する「クリックポスト」「レターパック」「ゆうパケット」は設定必須のようです。

※母の日やクリスマスなど、特定の日にお届けを要する商品や、サービス商品、名入れ商品など商品の性質上、基準を満たすことができない商品は、別途、楽天に利用申請をして審査通過された場合にのみ例外商品タグが配布され、それを商品属性に入力すればオッケーとなります。厳しい。。。

例外条件に該当する商品について(要RMSログイン)
https://navi-manual.faq.rakuten.net/service/000048294

審査の申請方法について(要RMSログイン)
https://navi-manual.faq.rakuten.net/service/000049934

最短お届け可能日の設定方法

それではこの最短お届け可能日の設定方法について紹介します。
設定方法ですが、2パターンあります。①地域別②全国一律の2種類です。

2つの違いですが、
①地域別パターンお届け先エリアによって最短お届け可能日が自動で表示される
②全国一律パターンお届け先エリアに関係なく一律の最短お届け可能日が表示される

最強配送だけじゃない!配送ガイドラインが改定!楽天出店者は必須対応の新ルールとは?

②全国一律パターンについて

最強配送だけじゃない!配送ガイドラインが改定!楽天出店者は必須対応の新ルールとは?

紹介する順番が逆な感じですが、まず②全国一律パターンについて紹介します。
これは、既に設定されているであろう、納期情報設定(注文から●営業日以内に発送)、配送日時指定(注文日の●営業日後)から最短のお届け日を自動で計算して表示します。
ちなみにこのパターンだと、最短お届け可能日が表示されるのは、お買い物かごだけでの表示となり、商品ページや検索結果一覧では、現在と同じく「●~●営業日以内に発送」の表示となります。

楽天は①地域別パターンでの設定を推奨しています(ココ大事です)。楽天調査で、①地域別パターンにすると、転換率が約9%上昇したと結果が出ています。全国一律パターンだと、配送日が最もかかるエリアの配達納期を目安にしますので、確かにユーザーからすれば遅く感じるかもしれません。

①地域別パターンについて

配送品質向上制度に伴う最短お届け可能日の設定表示方法

これが今回の本丸です。①地域別パターンは、「出荷リードタイム」「配送リードタイム」の2つのリードタイムをもとに最短日が計算されます。

「出荷リードタイム」とは?
受注後、配送会社に荷物を渡すまでの日数のこと

「配送リードタイム」とは?
配送会社に荷物を渡してからお届けまでの日数こと
※実際の設定としては、出荷地の郵便番号を設定することで、ユーザーに届くまでの日数が自動計算される仕組みです。

ポイントは配送会社が公表しているリードタイムが適用されるので、かなりリアルな納期が算出されます。例えば、出荷地が大阪府でお届け先が兵庫県といった同じエリアの場合、配送リードタイムでは自動で翌日到着(1日間)で計算されるので、たとえば当日出荷の場合、最短で翌日の日付がお届け可能日として、商品ページ上や検索結果一覧で表示される仕組みとなります。

地域別パターンの設定は、

(ステップ1)基本情報設定

・カレンダーの設定(受注・発送)
・注文の締め切り時間
・配送日時指定の買い物ステップでの表示させる

(ステップ2)テンプレート登録

・配送リードタイムのパターンを作成してテンプレート追加
・出荷リードタイムをパターンを作成してテンプレート追加

(ステップ3)商品とテンプレートの紐づけ

・配送リードタイム・出荷リードタイムを商品に紐づける

これら3つの作業が必要になります。ステップ2が面倒そうですが、実際やってみると簡単ですので、マニュアルを見ながらやってみてください。

配送品質向上制度に伴う最短お届け可能日の設定表示方法

最短お届け可能日計算の概要(要RMSログイン)
https://navi-manual.faq.rakuten.net/shop-setting/000046783

禁止事項に注意しよう

今回の「配送品質向上制度」開始に伴い、禁止事項も増えてます。

(1)店舗基準について

ア 発送日およびお届け日時(お届け日指定)を詐称、改ざんすること

イ お届け日時(お届け日指定)において注文後に指定日を追加および削除すること

ただし、最短お届け可能日表示機能を利用し日付指定ができる商品に限り例外的に注文後にお届け日時(お届け日指定)を追加することを認めます。

楽天のガイドラインより

これはおそらく「最強配送」ラベルに認定されるために、条件を満たす数値になるような小細工はしないように!ということかと思いますが、故意ではなくうっかりいじってしまった!ことも起きそうな事案でしたので紹介しました。禁止事項どんどん増えますね。。。

まとめ

今回は「配送品質向上制度」に伴う「最短お届け可能日」の表示について解説しました。今回の新しくできたガイドラインもそうですが、SKUプロジェクトや商品画像ガイドラインのように、楽天をはじめモール系ショップは新しいルールがどんどんできています。運営支援・コンサルという立場で、様々な楽天のショップ様の運営をご相談を受けていますが、集客・売上に苦戦しているショップ様の多くは、ガイドラインに対応できていないケースがほとんどです。例えば、365日配送は無理であっても、「最短お届け可能日の設定」を全国一律パターンではなく、推奨の地域別パターンにするなどは、パソコンでできる作業になりますので、ぜひチャレンジすることオススメします。

当社は事業者様の「お客様から支持され、集客力のある持続的なネットショップ運営」を実現するために、単なる制作代行ではなく、ネットショップ全体の数字を見ながら、お店の改善点などもご提案・自走できるECマーケティング会社になります。

今回の記事でご紹介した「配送品質向上制度」に伴うガイドライン対応など、やるべきことが増える楽天市場並びにモール運営は経営者の貴重な時間をどんどん消費しています。経営者がコア業務に専念してより本質的な業務に集中するためにも、ぜひネットショップ運営代行サービスもご検討ください。ネットショップの売上アップの伴走パートナーとしてきっとお役にたてるかと思います。ご興味ございましたら、お気軽にお問い合わせください。最後までお読みいただきありがとうございました。

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