お久しぶりです!ネットショップ運営代行・制作代行のソノサキニンの本木です。
このブログ、しばらく更新が止まっていましたが、また少しずつ書いていこうと思っています。
というのも、ECを取り巻く環境が少しずつ変化してきた中で、あらためて情報発信の重要性を感じるようになったからです。
最近、ECに関する質問を受けることが増えたり、自分の中でも気づきや整理したいことが出てきたりして、アウトプットの場としてブログを再活用していこうと思いました。
今後は、以下のようなテーマを中心に発信していく予定です。
・Eコマース市場の構造変化と今後の動き
・モール依存からの脱却や他チャネルの活用
・商品説明やクリエイティブ制作における生成AIの活用
・中小ネットショップの生き残り戦略
ECを取り巻く環境はこの数年で大きく変わってきました。だからこそ、今あらためて「何をどう売るか」以上に、「誰にどう届けるか」が問われていると感じています。このブログが、EC業界に関わる皆さんにとって少しでもヒントや気づきになれば嬉しいです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
目次
2025年現在のEC業界について
ここ数年、Eコマース業界は明らかに転換点を迎えています。これは小規模な事業者だけでなく、業界をけん引してきた大手ショップにも同様の傾向が見られます。
EC業界だけでなく、日本全体で「強者と弱者の二極化」が進んでいます。つい先日も、楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー常連の知名度ある店舗が突然破産し、大きな波紋を呼びました。
一昔前のように、ネットショップを立ち上げればある程度売れるという時代は終わり、今は「売れる理由」「選ばれる理由」がなければ、利益を生み出すのが難しい環境になっています。
この背景にある要因
このような状況には、いくつかの構造的な原因があります。
・為替の急激な変動や原材料・物流費の高騰といった「コストプッシュ型インフレ」の影響。輸入仕入れ型のビジネスは、かつてのような利益構造を維持しづらくなっています。
・EC化率の伸び鈍化が示すように、日本のEC市場はすでに成熟期に入りつつあります。市場全体の成長スピードが落ち、競争がより激化しています。
・SNSや動画プラットフォームの普及により、ユーザーとの接点が多様化・細分化。従来の広告手法だけでは届かないユーザーが増えています。
・大手企業の自社ECサイト強化により、楽天市場やアマゾンなどモール型ECの「集客力」の相対的価値が下がっています。
この流れが続けば、現在「2030年ごろにピークを迎える」と言われているEコマース市場も、想定より早く鈍化していく可能性すらあると考えています。
ネットショップ事業者は、これからどうすればいいのか?
私たちが今あらためて強く感じているのは、「どこまでいっても、顧客中心であるべきだ」ということです。
顧客(=ユーザー)の声に真摯に耳を傾け、その人たちの課題を解決し、生活を少しでも良くするための価値を提供する。それが結果として、競合との差別化につながり、売上につながっていく。この本質は、10年前でも、今でも、そして10年後も変わらないと思います。
今だからこそ求められる「自社らしさ」
例えば、SNSでの情報発信も、「毎日投稿する」ことが重要なのではなく、自社らしいコンテンツを誰に向けて届けるかが問われています。
たとえば、、、
・商品のこだわり、使い方、開発背景など、「その会社だから言えること」
・大量生産・大量販促ではなく、「少数でも深く刺さる」情報発信。
大企業とは違い、すべてにリソースを割けるわけではない中で、私たち中小事業者ができるのは、「尖った一点」に集中することだと思います。
そして、時間はかかる
もちろん、こういった方向転換や差別化の取り組みは、すぐに結果が出るものではありません。成果が出るまでには「量 × 質」という地道な積み重ねが必要です。
・どれだけ投稿したか(量)
・どれだけ相手にとって価値ある内容だったか(質)
ここに加わるのが、どれだけリソースを割けるか(人・時間・資本)、そして覚悟や執念です。精神論に聞こえるかもしれませんが、事業を続けるというのは、最終的に「続ける力」が問われるのだと日々実感しています。
具体的な話は、また別の記事で
このような考え方に基づいて、私たちがどのように事業方針を決め、限られたリソースを配分しているか。その具体的な取り組みは、また別の記事で紹介していければと思います。最後までお読み頂きありがとうございました。また、引き続きよろしくお願いいたします。