こんにちは!ネットショップ運営代行・制作代行のソノサキニンの本木です。今回もBtoB ECについての記事です。前回のブログ記事ではBtoB ECの市場規模や今後の成長性などについて解説しました。BtoB ECは、企業や法人同士の取り引きをオンラインで行うビジネスモデルと紹介しましたが、実は、BtoB ECでも様々なビジネスモデルの型が存在します。今回は、BtoB ECのビジネスモデルの型の種類と、実際に運営されているサイトを紹介、そして、中小零細が進出するべきBtoB ECの出店先について解説します。現在、BtoCのみを展開しているネットショップ事業者様もビジネスモデルの再構築のヒントになるかもしれません。ぜひ最後までご覧ください。
目次
BtoB ECサイトの型
一言でBtoB-ECといっても、実は様々な取引形態やサイトの種類が存在しています。ここでは、それらBtoB-ECサイトの様々なビジネスモデルの型を紹介します。
ネット通販型
「ネット通販型」は、価格や納期をオープンにした状態での法人向け製品の通信販売を行うというビジネスモデルです。仕組み的にはBtoCと同じですが、売り先が法人や事業主向けになる商材です。(=個人が買わないような商材)ユーザーとしては買う感覚は、基本的にBtoCサイトと同じです。
具体的なサイトとしては、「アスクル」「MonotaRO(モノタロウ)」などがあります。
このネット通販型は、解釈によっては、とても幅広くなるので、例えば「ワークマン」などもBtoB ECのネット通販型の一つといってもいいでしょう。(最近はいろいろな商品を出していますが…)
アスクル株式会社(ASKUL Corporation)は、日本のオフィス用品および業務用品の通販企業です。1993年に設立され、企業向けにオフィス用品、日用品、食品などを提供しています。主要なサービスには、翌日配送サービスがあり、迅速な配達が特徴です。アスクルは中小企業から大企業まで幅広い顧客基盤を持ち、オンラインカタログを通じて簡単に商品を注文できる利便性も強みです。2012年には、ヤフー株式会社と提携し、BtoC向けの通販サイト「LOHACO」も運営しています。
MonotaRO(モノタロウ)は、日本の工業用および業務用製品のオンライン通販企業です。2000年に設立され、工場や建設現場、オフィスなどで使用される工具、部品、消耗品などを取り扱っています。主な特徴は、豊富な商品ラインナップと競争力のある価格設定、そして簡単に商品を検索・注文できる使いやすいオンラインプラットフォームです。特に中小企業や個人事業主にとって、必要な製品を迅速に手に入れられることが大きな利点となっています。
マーケットプレイス型
「マーケットプレイス型」は、複数の卸売業者・メーカーがWebサイト上で出店・出品する形態であり、いわゆる「モール」のような仕組みになっている型です。
楽天やアマゾンなどのBtoCのモールと違う点として、会員にのみ価格(卸価格)を公開している点や発注数量(ロット)によって、割引があるなどです。
出店する卸売業者・メーカーは、出品しているマーケットプレイスに手数料を払う必要があります。ただし、その分、マーケットプレイスの集客力の恩恵を享受することができます。
具体的なサイトとしては、「スーパーデリバリー」「NETSEA(ネッシー)」などがあります。
スーパーデリバリー(Super Delivery)は、日本のBtoBオンライン卸売プラットフォームです。株式会社ラクーンが運営しており、主に小売業者向けに幅広い商品の卸売を提供しています。取り扱う商品はアパレル、雑貨、インテリア用品、食品など多岐にわたり、小規模店舗から大規模チェーン店まで、さまざまな小売業者が利用しています。特徴としては、オンラインで簡単に仕入れができる点と、多様な商品ラインナップ、さらに商品情報や仕入れ先情報が充実している点が挙げられます。また、少量からの発注が可能なため、小規模事業者にも適しています。
NETSEA(ネッシー)は、日本最大級のBtoBオンライン卸売マーケットプレイスです。株式会社ネットシーが運営しており、企業や小売業者が直接メーカーや卸売業者から商品を仕入れることができるプラットフォームです。取り扱う商品は、アパレル、アクセサリー、雑貨、インテリア、食品、電化製品など多岐にわたります。NETSEAの特徴は、豊富な商品ラインナップと、商品の詳細情報が充実している点です。また、少量からの発注が可能で、オンラインで簡単に注文できるため、中小規模の小売業者にも利用しやすいプラットフォームとなっています。
自社サイト型
「自社サイト型」は、自社の製品のみ、もしくはメインにジャンルを絞った商材を販売する会員制のBtB-ECサイトです。ポイントとしては、会員にのみ卸価格を公開している会員制であり、基本的には会員になるためには審査が必要です。審査の通りやすさはサイトや企業の方針によって様々ですが、基本的に卸価格をオープンにしたくない場合、会員制にして一定のフィルターをかけた上で、サイトを利用できるようにしているケースが多いです。
中小零細は「自社サイト型」がおススメ
一言でBtoB-ECといっても、このように様々な取引形態やサイトの種類が存在しています。では、これらの形態で、中小零細の事業者はどの型がいいのでしょうか。
ズバリ!おススメは「自社サイト型」です。メーカー・卸の事業展開ができる事業者は、ぜひ「自社サイト型」のBtoB-ECサイトをはじめてみましょう。
「自社サイト型」をおススメする理由
とにかく自由にできる
まずは、自社サイト型はBtoCと同様、とにかく自由にできる点が大きいです。独自のECサイトデザインはもちろん、販促方法や集客方法が自由です。また、BtoB ECの場合、商品の
品揃えなどの「商品」軸だけでなく、「会員」という軸が存在します。なので、登録できる会員の条件はもちろん、サイト利用のルールまでも事業者自身で決めることができます。
もちろん自由にできる分、やるべきことが多くなりますが、その分、独自性をもったBtoB EC事業の展開が可能になります。
リーズナブルなコストで運営できる
以前はBtoB-ECサイトを構築するとなった場合、クラウド等もなく、開発・運用できるシステム会社も限られていたので、自社にサーバー置いて、、、という状況でしたが、ここ数年で、BtoB-ECでもリーズナブルなカートシステムが出てきています。「B-cart」や「楽楽B2B」など、BtoBサイトの構築並びに、ウエブでの受発注ができたりするカートシステムが出ています。ソフトにもよりますが、BtoB-ECサイトを、なんと無料で構築できて、運用も1ヶ月あたり1万円もかからないようなレベルで、運営することができるようなソフトも出てきています。
マーケットプレイスに依存しない事業を目指せる
自社サイト型をおすすめ理由のうち、一番大きなメリットが、マーケットプレイスに依存しない事業を目指せるところではないでしょうか?もちろん、モール型のマーケットプレイスの大きなメリットである「集客力」にありますが、その分、手数料などが割高であり、継続的な顧客とのコミュニケーションも自社サイト型と比べ、結びつきが弱くなってしまいます。
特に、BtoBの場合、BtoCと違い、1回きりの利用ではなく、継続的な利用が見込めるケースが多いので、取引先との関係性が非常に重要になります。自社サイト型であれば、顧客となる取引先との関係性強化のための接点づくりも、会員ランクに合わせて強弱をつけることができなるなど、自由度が高くなります。その結果、マーケットプレイスに依存しない事業を目指すことができます。
まとめ
今回は、BtoB ECのビジネスモデルの型の種類と、実際に運営されているサイトを紹介、そして、中小零細が進出するべきBtoB ECの出店先について解説しました。BtoBの場合、BtoCと違い、1回きりの利用ではなく、継続的な利用が見込めるケースが多いので、取引先との関係性が非常に重要になります。この点はBtoC ECとの大きな違いになります。この違いを生かすためにも、「自社サイト型」のBtoB ECサイトを構築することをおすすめします。
当社は事業者様の「お客様から支持され、集客力のある持続的なEC運営」を実現するために、単なる制作代行ではなく、事業者の商品・サービスををもとに、BtoB ECなどの新たな事業展開などのご提案・自走できるECマーケティング会社になります。
今回の記事でご紹介した、BtoB EC事業への進出に伴う、サイトの立ち上げ~運営サポートなども対応させて頂いております。経営者がコア業務に専念してより本質的な業務に集中するためにも、ぜひ当社のEC運営代行サービスもご検討ください。EC運営の伴走パートナーとしてきっとお役にたてるかと思います。ご興味ございましたら、お気軽にお問い合わせください。最後までお読みいただきありがとうございました。