【3PLとは?】ネットショップで出荷代行を利用するなら知っておきたい物流業界事情

今回は前回に引き続き、物流業界の話になります。ネットショップで出荷代行を利用するなら知っておきたい物流業界事情シリーズとして、「3PL」を紹介します。
皆さんは、「3PL」という言葉をご存じでしょうか?もし、ネットショップを運営されていて、物流・配送について考えたことがあるなら知っている言葉かもしれません。もしご存知でない場合は知っておいて損はないので、ご覧頂ければ幸いです♪

3PLとは?

3PLはとは「サードパーティー・ロジスティクス」の略称となります。これは、企業の抱える物流部門を第三者企業(サードパーティー)に委託する業務形態のことを言います。

具体的にどんな意味?

ちょっとわかりづらいので、図で説明します。

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図で見てわかるとおり、3PLは商品の保管・仕分け・出荷手配をするところになります。
また出荷の際、ヤマト運輸や佐川急便などの配送会社に荷物を渡すところをお願いする形なので、配送会社との契約もネットショップ運営会社に代わって対応してくれます。(その分、出荷手数料はかかります。)

ネットショップ運営会社のメリット

ネットショップ運営会社の3PL及び出荷代行会社を利用するメリットとしては以下の通りです。

自社の事務所に商品を保管するスペースを確保しなくてよい。

自社で商品を在庫するとなると、保管スペースが必要です。保管スペースはつまり、賃貸であれば家賃がかかりますし、自社保有物件でも、税金などの固定費がかかってしまいます。また規模が大きくなれば、さらに保管スペ―スを拡張する必要性があり、スペースによっては限界があるので、対応できない場合があります。そこで、3PLにアウトソーシングすることで拡張性がでます

物流にかける人員を配置する必要がない。

商品の仕分けやピック、出荷手配などをする物流スタッフの人員を配置する必要がなくなります。物流は、忙しい・忙しくないの業務量の波がはっきりしており、職場の環境や業務スタッフの特性上、他の業務を振るには難しい部分があり、時期によって人員体制の調整が必要になってきます。3PLにアウトソーシングすることで、物流の人員体制を考える必要がなくなります

このように、3PLを利用することによって、ネットショップ運営側の運用コストが軽減されるメリットがあります。

3PL側のメリット

3PLサービスを提供している会社はいわゆる、●●運送や●●倉庫などの名称でやっている倉庫会社、つまり自社で物流倉庫をもっている会社が運営しています。たくさんのネットショップ運営会社の荷物をまとめて保管することによって、保管料が増えていくこともあり、また、配送会社に対しても、運賃のボリュームディスカウントがききやすくなる、というメリットがあります

3PLを利用する際の料金体系

3PLに支払う料金は基本的に、保管料・出荷手数料・配送料などになります。物流会社・出荷代行会社に見積りを取る場合、知っておきたいところです。詳しくはまた改めてご紹介したいと思います。

なお、以前は相応の出荷個数が出せるぐらいのレベルでないと、3PLとの契約は難しかったのですが、 ここ数年で、ネットショップ事業者が非常に増えていることもあり、在庫ボリュームが少ない状態でも利用できる物流会社さんがだいぶ増えてきました。たとえば、小規模のネットショップ事業者向けにラック1台分の在庫から利用できる物流会社・出荷代行会社が増えています。出荷代行サービスを利用して、自社のコア業務により集中していけるのであれば、ぜひ利用をおすすめします。

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